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【社会学#11】イイネ系民主主義

いち20代の若者とかろうじて分類される者として、
やはり今の日本はヤバいと思う。
文化にしろ、雇用にしろ、政治や外交にしろ、てんでばらばらの思惑が渦巻いて混沌としてると思う。
戦争は嫌だと思う。
何か変えていかないとそのうち立ち行かなくなる、というか既になりかけてると思う。

でも政治参加したいかというと、それはちょっと避けたい。
そもそも「政治参加」という言葉がちょっと気持ち悪い。
投票するために候補者のことを調べるのも、政治的な記事をSNSでシェアするのも、知事のアカウントにコメントして市民の声を届けるのも、もちろんデモや署名活動も、「意識高いww」「あなたってそっち派だったんだ」と思われそうだし、実際自分はそこまで政治に興味ある人間でもないから、できない。
イデオロギーとか、右派左派とか、支持政党とか、思想とか、宗教じみている気がして一度首を突っ込むと逃げられなさそうで怖い。

たぶんこの感覚は、そんなに特殊なものではなくて、若い人も若い人なりに考えること思うこと感じることは多い、でも「政治参加」のハードルが高い。いや高いというより、遠い。面倒くさい。

そういう「普通の若者」の「普通の声」を、政治に反映していくことはできないんだろうか。

SNSでイイネを押す感覚で、自分の思いや理想に近い政策に投票する。
誰を支持するとか後援するとかではなく、政治家や専門家たちの意見をフラットに聞いて、これはイイ、これはヤダ、を表明する。

民主主義国家であることは正しいと思うけれど、いまの民主主義は民主主義的なシステムになれていないと思う。投票率が低い選挙は民主主義ではないし、それは休日だから事前投票を受け付けるとかたぶんそういう問題ではない。

より多くの、意味のある声を拾い上げるシステム。

そんなことをすると困ってしまう偉い人がたくさんいるから、なかなか難しいのかも知れないけれど。